ガラスびんの
主張
 
韓国編
 〜 躍進する韓国のガラスびん事情2002 〜
2002年10月政府ミッションとして韓国硝子工業協同組合を訪問した際のスナップ写真
(日本ガラスびん協会)

 お隣の韓国では2000年以降、ガラスびんの生産量が年々増加しています。その理由としては、韓国経済が急速に復興しているという社会背景が考えられますが、資源を有効に利用しようという国民の高い環境意識がガラスびんを支える原動力になっているのかもしれません。

 韓国でもわが国と同じように深刻なごみ問題を抱えています。90年代にソウル市が「22区に11カ所以上の焼却場を建設する長期計画」を立てましたが、市民は「再活用すれば、新たな処分場はいらない」と猛反発したそうです。1995年にはごみ分別回収制が開始され、ごみの従量制(日本でいう有料化)も実施されました。例えば、一般家庭の生ごみは2〜3日に1回収集されますが、1ケ月に一律1000ウォン(約100円)が課せられています。このようなきびしい制度のもとで生活ごみの発生量は減少に転じましたが、一方では使い捨て容器の使用量が毎年20〜30%増加し、重大な社会問題となりました。

 韓国ガラスリサイクル協議会は、1995年に環境と経済の共生を目指して活動を開始しました。協議会のPRビデオによれば、ガラスびんの当時のリサイクル率は60%。過去一年間に170億ウォン(約17億円)もの価値のあるガラスびんが捨てられたとされています。2001年にはガラスびんのリサイクル率は73%まで上昇しました。また、カレットを5%使用すれば30億ウォン(約3億円)の経済効果があると試算し、ガラスびんリサイクルが経済と環境に大きく役に立つということを強く訴えています。
 さらに同協議会は、リターナブルびんは20〜30回の再使用後でも100%再利用が可能であるとして、その普及にも力を入れています。2001年にリターナブルびんが生全産量に占める割合は30.8%(日本は約10%)でした。政府もガラスびん各社に比率を45%まで上げるよう勧めています。
 また、2003年からは生産者責任リサイクル制度が実施され、生産者は発生した廃棄物は責任を持って回収しリサイクルするよう義務づけられました。対象品目はTVなどの家電製品、スチール缶、タイヤやガラスびんなどの18品目です。日本の容器包装リサイクル法や家電リサイクル法と同じような制度ですが、生産者に対してよりきびしい義務や罰則が設けられているようです。

 韓国では最近、リユースの大切さが大きく見直され、2003年1月からはファーストフードチェーン店などでリユース容器への切り換えが始まりました。店内では、再使用が可能なマグカップやグラスで提供し、テイクアウト用の紙コップなどの使い捨て容器には1個100ウォン(約10円)の処理費用が販売価格に上乗せされています。空いた容器をお店に戻せばその100ウォンが戻ってくるのです。

 いつの間にか、日本を越えて環境先進国に迫る勢いの韓国。私たちも負けていられませんね。

○ 韓国ガラスびん出荷実績(1999〜2002年)

2002年には殆どの品種が増加し、トータル出荷量は会員会社生産分から約80万トン、OEM輸入・下請け生産分を併せると90万トンを超え、90年代の最高記録に近づいている。韓国経済が急速に立ち直った成果が出てきているものと思われる。

*韓国ガラス工業組合に属する製びん会社は8社である
*「健康飲料・ドリンク」と「医薬・農薬」の間では若干の入り組みがある

参考:アメリカの場合 (日本ガラスびん協会発行「ニュースガラスびん」より)

2002年、出荷本数トータルは353億本と前年を0.5%上回った。増加に寄与したのは次の3品種。

@ビールが増勢を取り戻している。
A2001年、いきなり11億本の出荷を計上して登場した新分野Coolers etc. *2がさらに躍進して20億本に迫った。
BBeverageは、主力の炭酸飲料のPET化で落ちたが、新しく隙間マーケットniche marketと呼ぶべきall-natatural juice/tea drinkなどの新飲料容器としてかなりの市場規模に戻ってきていること。

これらの市場開発はガラスびんの業界サイドからの寄与もあったと考えられるので見習いたいものである。

○ 米国ガラスびん出荷実績(1999〜2002年)
*1 Beverageの1999〜2000年は、出荷数量が少ない為、別計上されず。
*2 Coolers etcと表示した欄は、商務省統計フルネームでは、Ready-to-drink cooler and cocktailと記され2001年より別区分された。また、Liquor、WineはCoolers etcが別区分になったため数字上のマイナスの影響を受けたと推測される。
*3 2001年までは各報、2002年は速報
○ 米国ガラスびん出荷実績(年別・品種別)

注1. 合計欄の( %)は前年比、 品種別の( %)は当年の構成比
注2.
*1 beverageは1996年〜2000年、別計上されず。
 (数量が減少したので、個別企業のdiscloseを避けるためとの説明。)
*2 cocktailは、ready-to-drink alcoholic coolers and cocktailsを省略した。
  (代表品目は、スミノフ・アイス)

 
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