2022年3月24日
「ガラスびんフォーラム」は本年創立55周年を迎えます。
これは加盟各社様が激変する社会状況にも関わらず、社会に認められる健全な経営と独自性を保たれ、設立当初からの意義目的に基づき、偏った利害関係や序列のない非常にフラットな関係で自由活発な意見交換活動を行えているからだと思います。
ここに改めて加盟各社様のご尽力と我々を支えて下さった関係諸団体、協力業者様、お客様に深く御礼申し上げます。
さて、昨年5月18日に国連総会において、本年2022年を「国際ガラス年」とすることが定められました。
ガラス材料・産業の過去、現在、未来を知り、考え、讃えるこの年に我々も記念すべき周年を迎え、関連する方々とともに祝福したいと考えております。
ガラスびん製造の歴史は約3500年前の古代メソポタミア文明に始まったと考えられています。当初と現在におけるガラスびんの製造意義・意味・生活との関わりは大きく変化しましたが、その存在価値は人々にとってはなくてはならないものであったがゆえ、現在もなお人々の生活になくてはならない存在であり続けているのだと思います。
世界が地球温暖化や海上汚染をはじめとする様々な問題に直面し、世界が一緒にゴールすべき共存共生社会の実現に向かって動き出した今こそ、
(1) 有害物質を出さない、リユースができる
(2) 完全なマテリアルリサイクル
(3) 高度な水平リサイクルが成立している
ガラスびんが果たせる役割は大きくなっています。
長引く新型コロナウイルス感染症の世界的流行や甚大な自然災害により、生産・物流網が混乱をきたし原燃料の高騰や供給不全が続く中、さらに地政学的リスクも拡大するますます厳しい状況下ではありますが、加盟各社それぞれが独自性と柔軟性をもって体質改善と強化に努め、業界の発展と社会貢献を果たし、より良い未来を創造してまいる所存です。
皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
ガラスびんフォーラム会長 德 洋一